ご利用者の声

ご利用者の声


フジテック株式会社 テクノロジー研究部
石岡 早織 様

7年かけて様々なデバイスを検証した結果、たどり着いた答え

フジテック株式会社において、エレベーター、エスカレーターのメンテナンスを担当するフィールド部門は、最も人数が多い主力部門です。
エレベータ・エスカレータのメンテナンスは機能の多様化・高度化により、技術者に必要な技能が増加しています。

また、人口が減少するなか、 建築業界全体として若手技術者への技能伝承が大きなテーマとなっています。
「熟練者が遠隔で若手作業者の支援、ITによって手厚い教育ができないかと考え、ハンズフリーで使えて、作業の手元を映像で中継できるスマートグラスを 検討しました。様々なメーカーの機種を検証し、M400に出会うまで7年かかりました」(石岡氏)

石岡氏はメンテナンス現場に自ら赴き、機器検証を行い、使い勝手を評価してきました。
検証し始めた当初は、10分しか電池が持たない、バッテリーが大きすぎる、配線が多すぎる、ヘルメットと一体型で扱いづらいなどハード面での課題が多く、 メンテナンス業務での利用には適用できませんでした。M400はこれらの課題をすべてクリアしたと石岡氏は話します。

「M400 はケーブルなど必要なものが小さなケース一つに収まります。工具などたくさんの荷物があるフィールド部門にとって持ち運びの負担にならないことが ポイントでした。そして、防塵、耐衝撃性にも優れており、過酷な現場作業にも耐えられます。 何より、Zoomなどのアプリが利用できるので、遠隔地とのコミュニケーションがスムーズにできます。 他の機器では専用の遠隔支援アプリが必要で、ユーザーが固定されて、利用のハードルになるという課題がありました。 Zoomであれば、ユーザー登録不要で誰でも利用できます。 ゴーグルタイプは、作業者自身の手元が見えにくく作業しにくいという欠点がありましたが、M400は手元が見やすいのがメリットです。 しかも、装着後本体を簡単に動かせるので、作業中は位置をずらすこともできます。 カメラの焦点が合わせやすいですし、環境の明暗に関わらずクリアな映像を配信できる点も評価しています」(石岡氏)

メンテナンスの現場で広がる活用方法

導入したM400は、石岡氏の部署で最初に2台導入・管理し、要望を受けて貸し出しを行っています。需要が高いことから順次支店で専用機の導入も進めています。

「貸し出し前に利用方法のレクチャーを行い操作や利用の注意点を伝えています。物理ボタンとタッチパネルの両方で操作できる点が好評です。 現場で手袋をつけている場合はタッチパネルが使えませんが、物理ボタンで操作できるので、状況にあわせて使い分けられるからです」(石岡氏)

フィールド部門では、熟練者による指導機会の一つとして、作業の安全管理のために点検の様子を管理監督者が監査する活動があり、 M400により遠隔からの監査が可能になりました。

監査を担当する東北支店の村上氏は次のように話します。

「M400を使うと、作業者の目線で作業風景が見られるので、現場で見るより詳細に手元の作業まで確認できます。 作業者も監督者を意識せずに普段どおりに作業できるため、普段の作業の癖が出やすくなります。 無意識の行動の危険性を指摘でき、作業者の意識向上につながっています」(村上氏)




フジテック株式会社 東北支店 安全環境・推進部(東北)
村上 健二 様

メンテナンス以外でも活用が広がっています。
「毎年、各拠点の代表者が研修センターに集まって研修を受ける制度があります。業務の都合で参加が難しい人もいるのですが、 M400で講習の様子を中継したところ、オンラインで参加できるので好評でした。集合研修で見るよりも講師の作業が見やすいという声もありましたし、 録画してあとから視聴することもできます」(石岡氏)

その他、リニューアル作業の現場採寸作業でも活用されています。
「現場に赴いた採寸担当者をリモートでつなぎ、採寸の様子を事務所でチェックしながら図面に記録していきます。 二人で作業ができるのでミスなく採寸できますし、採寸漏れもなくなりました」(石岡氏)

リモートで業務が可能になり、効率化、コスト削減効果を実感

メンテナンス業務で使っている作業者からは、次のような声があります。

  • オートフォーカス、手ブレ補正があるので、カメラ  ワークを気にしなくてもよい
  • 拡大・縮小ができるので、細かい部分を見やすい
  • 狭い部分に頭を入れなくてもカメラで確認できる
  • 1280万画素なのでカメラ映像がきれい

「電話よりもノイズキャンセリングの機能が優秀なので、工事現場など騒がしい場所からの音声通信に使っているという声もありました。 手を塞がずに通話できることもメリットです。砂だらけになって返却されることもありますが、 これまで故障などのトラブルはなく、頑丈さを実感しています」(石岡氏)

導入効果として、作業効率化、コスト削減を感じているそうです。

「東北支店では、東北6県の保守監査をしていますが、エリアが離れていると現場の往復だけで半日かかることもあります。 リモートで監査できるようになると、移動の時間を削減できますし、監査の回数を増やしたり、複数人で監査できるようになりました。 雪の季節は車での移動により時間がかかるため、活用の機会が増えると思います」(村上氏)



今後の活用に向けて

「今後は、海外のグループ法人での活用を検討しています。リモートで作業指導や監査ができれば、出張の費用と時間の削減が期待できます。 言語が違うのでうまくコミュニケーションができないことがありましたが、映像を見ながら伝えられれば作業が円滑になると思います」(石岡氏)



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